さて、今回は私たちの業務で取り扱うことのあるGHSと言われるラベルについて深掘りしていきたいと思います!
GHSとは?
「The Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals」の略称で日本語に訳すと、「化学品の分類および表示に関する世界調和システム」となります。
GHSそのものは、2003年7月に国連勧告として採択されたものです。
GHSは化学品の危険有害性を世界的に統一された一定の基準に従って分類し、絵表示等を用いて分かりやすく表示し、その結果をラベルやSDS(Safety Data Sheet:安全データシート)に反映させ、災害防止及び人の健康や環境の保護に役立てようとするものです。(厚生労働省HPより)
なぜGHSが必要なのか
私たちの現代生活を送れるのも、様々な化学物質の恩恵によるものです。
そんな恩恵を与えてくれる化学物質ですが、扱いを間違えると危険なものもあります。
化学物質の中には無色・無臭な液体など、見た目では全く分からないものも存在します。なのでラベルなどでを一目で分かるようにすることが非常に重要です。
しかしGHS制定前は、国や機関によって、同じ化学物質なのに扱いが異なったり、全然違う情報が表示されたり、伝達されるケースがあったそうです。
(滅茶苦茶やん・・・)
なので、それはさすがにまずいと思っていた国連が、世界的に統一した基準を作りましょうと誕生したのが、GHSとなります。
(ちなみにGHSは2年に1回見直しが行われているようです。)
日本での取り組みは?
日本でも今から20年前の2005年11月に法改正が実施され、、2006年12月からGHS対応のラベル表示に変更になりました。
また化学製品を製造する場合に、他の事業者に化学物質を含む製品の情報を提供するために安全データシートと言われるものが作成されます。
記載する情報は下記の内容がメインとなっています。
・化学製品中に含まれる化学物質の名称
・物理化学的性質」
・危険性
・有害性
・ばく露した際の応急措置
・取扱方法
・保管方法
・廃棄方法
GHSの導入以前は、この安全データシートを「Material Safety Data Sheet:通称MSDS」と呼んでおり、GHSに対応した法令や規格が整備されてからは、「Safety Data Sheet:通称 SDS」と呼ばれるようになりました。
さていかがだったでしょうか?
今回はここまでとさせていただきます!また次回の配信でよろしくお願いします!