さて暑い季節がやってきましたが、6月1日から企業の熱中症対策に対する強化が求められるようになりました。
夏になると、仕事だけでなく、外で遊んだり、歩いたりするだけでも体調崩しやすくなっています。
今回は、工場で働くだけでなく、皆さんの熱中症の初期症状や正しい応急処置について紹介できればと思います。
熱中症の初期症状とは?
身体に異変を感じたときは熱中症のサインかもしれません。初期症状に早く気づくことが、重症化を防ぐ第一歩です。
めまいや吐き気に注意
軽いめまいや立ちくらみ、吐き気が起きた場合、それは熱中症の初期症状である可能性があります。筆者は昨年、地元のお祭りのボランティアを行っていましたが、急に視界がぼやけて吐き気を感じた経験があります。休憩を取ったことで回復しましたが、当時は熱中症と気づかず作業を続けていたら危険でした。
初期症状には、他にも頭痛やだるさなどがあり、体調不良のサインを見逃さないことが大切です。特に体調に自信のない日には、無理をせず休憩を取りましょう。
汗が出ないのは危険信号
通常、暑い環境下では大量の汗が出ます。しかし、熱中症が進行すると発汗機能が低下し、体温がうまく調整できなくなります。
汗が出ない、または急に汗が止まった場合は、身体が深刻な異常を訴えているサインです。周囲の人が気づいた場合も、すぐに対応することが重要です。
応急処置の正しい手順
熱中症の疑いがある場合は、迅速で適切な応急処置を行うことが命を守るカギになります。
涼しい場所に移動しよう
まず行うべきことは、本人を直射日光や高温の場所から避けることです。空調が効いた部屋や日陰など、できるだけ涼しい場所へ移動させましょう。
移動の際は、本人の意識状態を確認し、ふらつきがある場合は複数人でサポートするのが安全です。
またその際は、急な体調変化もありますので、出来る限り一人にせず、誰かが体調の変化を見守りましょう。
水分と塩分をすばやく補給
熱中症では、水分だけでなく塩分も失われます。意識がある場合は、スポーツドリンクや経口補水液などを少量ずつこまめに飲ませましょう。水だけを大量に摂取すると、体内の塩分濃度が薄まり、かえって危険です。
筆者は既述のボランティア時に、短時間の間に、お茶で水分補給を行っていました。
しばらくして、急激な目まい、嘔吐、下痢に数時間悩まされました。
恐らくですが、水分を多量に摂取することによって、血液中のナトリウム濃度が低下した「希釈性低ナトリウム血症」=「水中毒」になっていた可能性が高いと思います。
水分補給時にはスポーツ飲料や経口補水液が有用ですが、人によっては得意不得意もあります。
そういった際には、塩飴や塩分タブレット、梅干しなどの塩分も少しずつ一緒にとるように心がけてください。
弊社グループの職場では、夏のスポーツ飲料の支給は元より、各職場に経口補水液や塩分タブレットなど全て常備しています!
まとめ
熱中症は誰にでも起こりうる身近なリスクです。少しの油断が命取りになります。
初期症状として現れるめまいや吐き気、汗が出なくなるといったサインを見逃さず、速やかな応急処置を行うことが重要です。
涼しい場所への移動、水分と塩分の補給といった基本的な対策を徹底するだけで、被害は大きく減らせます。
さていかがだったでしょうか?今回はここまでとさせていただきます!また次回の配信でよろしくお願いします!