今回は私たちの仕事に馴染みの深いフォークリフトですが、どんな種類があるのか?どんな用途で使われるのか?など、日ごろに馴染みのない方に向けて複数回に分けて情報発信できればと思います!
さて第1回目は、エンジン式とバッテリー式の特徴です。
エンジン式フォークリフト
エンジン式はガソリン、ディーゼル、LPG、等の燃料で動きます。
最大の特徴は、「パワーとスピードが優秀」だということです。
広い場所や屋外での使用や1t以上ある重量物の運搬に適しています。
また、連続稼働できる時間が長いことも大きな特徴です。
弱点としては、バッテリー式に比べて車体の全長が長く小回りが利きにくいことと、排気ガスが出るので狭い場所や換気の悪い場所での使用にはあまり適していません。
バッテリー式フォークリフト
バッテリー式は電気を使いモーターを動力として動きます。
最大の特徴は、「小回りが利くことと排気ガスが発生しない」だということです。
エンジン車に比べて全長が短く小回りが利くので狭い場所での利用や、排気ガスが発生しないので、排気ガスなどで発生する火花や静電気などの電気火花がでないような作りになっている防爆仕様に適しています。
弱点としては、エンジン式に比べるとパワーが劣るため、大きな荷物の運搬には不向きです。
それとバッテリー式に比べると、連続稼働時間が短い事とバッテリー液の補充が手間ということがあげられます。
※防爆仕様:排気ガスの発生が少ないので、揮発性のガスや火薬などを扱う、いわゆる火気厳禁の危険場所や屋内での使用に適しています。
立って運転するリフトを、リーチタイプリフト(リーチ式フォークリフト)と呼びますが、こちらはほとんどバッテリー式が主流です。
(エンジン式はおそらく市場になかったはず・・・)
まとめ
エンジン式
メリット
- パワーやスピードに優れ、広い場所屋外での使用や、重量物の運搬に適している。
- 連続稼働時間が長い。
デメリット
- バッテリー式に比べて小回りが利かない。
- 排気ガスが出るので狭い屋内や、火気厳禁の場所では不向き。
バッテリー式
メリット
- 排気ガスが出ないので屋内や、火気厳禁の場所での使用に適している。
- エンジン式に比べて小回りが利く。
デメリット
- 連続稼働時間が短い
- 大きい車両がないため、大きすぎる荷物の運搬は不向き。