さて暑い季節がやってきましたが、6月1日から企業の熱中症対策に対する強化が求めれるようになりました。
というわけで、今回は熱中症に関する豆知識を複数回に分けて発信していきたいと思います。
暑さ指数(WBGT値)とは
暑さ指数(WBGT:Wet Bulb Globe Temperature、湿球黒球温度)は、熱中症を予防することを目的として、1954年にアメリカで提案された指標で、世界中で広く活用されています。単位は気温と同じ摂氏(℃)ですが、その値は気温とは異なります。熱中症の発症に関与するとされている、気温、湿度、日射、気流の4要素を総合的に評価することができるため、人が受ける暑熱環境による熱ストレスを評価し、熱中症を予防するための指標として活用が推進されています。
WBGT値の測定と熱中症発生リスクの評価
WBGT値については、作業場所にWBGT 指数計を設置する等により、実測することが望まれます。使用するWBGT指数計は、JIS Z8504またはJIS B7922に適合したものを用いることが求められます。
WBGT値は、自然湿球温度、黒球温度、気温(乾球温度)から求められます。
■日射がない場合
- WBGT値 = 0.7×自然湿球温度+0.3×黒球温度 (1)
■日射がある場合
- WBGT値 = 0.7×自然湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×気温(乾球温度) (2)
※作業服として長袖シャツとズボンといった通常の作業服等ではなく、表1に記載されたような特殊な作業衣類を着用して作業を行う場合は、式(1)又は(2)により算出されたWBGT値に、それぞれ表1に掲げる衣類の組み合わせに対応したWBGT補正値を加える必要があります。
このようにして求められたWBGT値にもとづいて、厚生労働省は、身体作業強度別、暑熱順化の有無により、表2「身体作業強度等に応じたWBGT基準値」のWBGT値による暑熱許容基準値を提示しています。表2「身体作業強度等に応じたWBGT基準値」に示したWBGT基準値は、健康な労働(作業)者を基準に、それ以下の暑熱環境にばく露されてもほとんどの者が熱中症を発症する危険のないレベルに相当するものとして設定されています。
表1 身体作業強度等に応じたWBGT基準値

WBGT指数計を用いた作業環境管理方法について より
表2 衣類の組合せによりWBGT値に加えるべき補正値(℃-WBGT)

WBGT指数計を用いた作業環境管理方法について より
まとめ
当社グループでは、現在熱中症対策として、夏季時の休憩時間を多くすることは元より、夏季時にスポーツ飲料や塩分タブレットの支給なども沢山行っています。
また各個人用の冷風ファン付空調服の導入や冷風がベストから出るクーレットの導入や、フォークリフトへの冷風ミストの設置などその他様々な対策を会社として実施しています!
さていかがだったでしょうか?今回はここまでとさせていただきます!また次回の配信でよろしくお願いします!